菊姫会総会・勉強会・懇親会に参加して

こんにちは~
西田酒店スタッフおけいこと乙谷(おとや)です。

七尾は雪が降る地域ですが、今年は立春が過ぎても2回も寒波が到来! 雪かきが日課になっていますが、店が暇なのでちょうど良いかもしれません(笑)。

そんな中、金沢で開催された菊姫会総会・勉強会・懇親会に参加しました。 雪模様でしたが、交通機関がマヒせず助かりました。

今回は当店店長・マダム櫻子のお伴(もとい介護人?(笑))として、おけい初参加です!


菊姫会とは

全国の菊姫取扱店が加盟する会で、現在214店舗が参加しています。
会長の中山さん、そして菊姫社長の柳荘司氏のご挨拶で総会が始まりました。

閉会の挨拶では、ある金沢の酒屋さんがこう言っていました。

「お客様が、飲みやすいお酒は増えたけれど、美味しいお酒には出会えない」

確かに…と深く共感しました。

菊姫総会2025-2-19

菊姫総会2025-2-19

勉強会:「酒道入門」ディスカッション

今回の勉強会では、以前新聞広告に載っていた**「酒道入門」**を元に、杜氏や製造部長さんとのディスカッション形式で学びました。

心に残ったポイント

書き出すとノート3ページ分びっちり!
杜氏さん、製造部長さんのお話で心に残ったものを私なりにまとめました。
(あくまでも私なりのまとめなのできちん伝えられないかも(^-^;)

◎良いお酒は原料から。山田錦は雑味が少ないお米

◎麹室はとても重要。菊姫は広い麹室を持っている。
これって大事みたいで広さを誇る=良い室みたいですよ。

◎酒母の重要性。その蔵のコンセプトが大切であり、菊姫はずっと変わっていない。

◎酒母(酛)で決まる酒の性質 「1麹、2酛、3造り」
これって昔から言われています。おけいも良く聞いていて知っておりました。

◎速醸と山杯廃造りは違う。手間がかかるのは山廃

実際に麹、酒母(酛)酒を比べてみました。

菊姫の麹

菊姫の麹

↑まず麹を食べてみました。
突ハゼ形と総ハゼ形。全く味が違いましたね。
総ハゼ形はとっても柔らかくダイレクトに甘みも感じて美味しかった(笑)

菊姫の酒母

菊姫の酒母

続いて酒母
なかなか味わえませんよね。酸っぱい!!けれどアルコールも感じます。
ここからマダムに酒母の話を解説してもらいました。

トータルの酒量を100%としたら酒母の量はわずか7%この少量の酒母の性質を決めます。言い換えるとこのわずかな酒母をほぼ3回に分けて発酵させます。これを三段仕込みと言います。
(水・麹・蒸し米をいれるのがドカンと7%~100%にすると中の酸が薄まり、雑菌天国になるので、酸のpHを見ながら段階踏んで7%~100%にします。)」

なるほど~何だか奥が深い話でしっかり学ばないとと思った瞬間でもありました。

菊姫のお酒

そしてお酒。
香りと切れがいいのが速醸。
どっしりと深みがあるのが山廃という印象です。

◎嗜好品だからそこ徹底したい。

菊姫の商品がザ・日本酒
現状の菊姫の商品がザ日本酒です。
伝統の味を造り続けていくには酒質の目標がしっかりしていること。その目標を達成するにはどうすればよいか考える。

何十年もの仕込みデーターがあり、設計図が出来ているからこそのその年、その年のお米の個性(毎年米のタチは異なる。いつでもはじめましてのお米なのです)を感じつつきめ細やかに対応し、どういうやり方がいいか常に観察できるところに居ながらひらめきやピンとくる何かを加味していくのです。これがチャレンジ!

◎酒造りは、14名でやっている。
皆が同じ認識を持つことで酒の味が安定する。
次世代に繋げていきたい。

との事でした。

勉強会で多くの知識を得ることが出来ましたが、日本酒は奥が深いことが分かり、複雑で色んな経緯を経てお酒に仕上がる。難しかったですが、お酒と深く向き合えることが出来、復習して更に分からないところを学ばなければと強く思いました。

試飲会 & 懇親会

お勉強会が終わった後は、これまたお楽しみの試飲会&懇親会。
まずは会長の柳荘司氏にご挨拶。マダムと話盛り上がります。

菊姫の代表とマダム

菊姫の代表とマダム

菊姫の菊理媛

菊姫の菊理媛

さて試飲会!
もちろん感動したのが、販売していても滅多に飲めない「菊理媛」
ただただ感動…!「うまい!!」を連発してしまった。
他のお酒も試飲し、それぞれ異なる味わいを実感しました。

懇親会のペアリング体験

お料理に合わせた菊姫のお酒が登場!

菊姫懇親会メニュー

菊姫懇親会メニュー

懇親会はお料理にあった菊姫のお酒を出してくれました。
すごいですね。なるほど~と思いながらいただきました。
全てがばっちりのマリアージュでしたが、本音はお料理よりもお酒が勝っていたなとも思いました(^-^;

菊姫特選純米

乾杯酒の「菊理媛」はそのままで充分な美味しさ。

おけいが一番心に残ったのは、「特選純米」お肉と最高の組み合わせでした。
肉は山廃よりも速醸の熟成形が合うとの事でしたが、本当にその通りでした。
ですが、おけいは燗したこのお酒を合わせてみたいと強く思いました。
お酒の好みも、飲み方も人それぞれ、おけいも飲み方のあれこれをチャレンジしていくぞ~と心に誓ったのであります。

知識も、お腹もいっぱい。心も満たされて大満足!
菊姫さん本当に有難うございました。感謝します。
学んだことをしっかりお客様に伝え、お酒の魅力を広めていきたいと思います。

来年も楽しみにしております。