こんにちは~西田酒店スタッフおけいです。
私は菊姫さんの「にごり酒」が大好きです。
アルコール度数も低めで飲み易く何と!熱燗が最高に旨いんです。
自然な旨味と濃さが相まって後味はしつこくなくさらりと流れていくので何杯でもいけちゃいます。

菊姫にごり酒
にごり酒は酒造りが始まって最初に絞られる新酒です。
新酒なのでフレッシュローテーションされるわけですが、この菊姫さんの「にごり酒」は熟成しても美味しい事を発見し、毎年その年のものと一年熟成させたものを飲んでいます。
これはなぜなのか?店長のマダムに聞いてみました。
「元々菊姫のお酒は熟成により旨味を追求する。寝かしてなんぼのお酒なのですが、特にお家芸の山廃造りなどは一年もの、二年ものと年数が経つ方がよりまったりとあたりが柔らかな旨酒になります。元々の酒質に力があるものが特に良くなるようです。が、フレッシュが魅力の菊姫にごり、これが一年二年と冷蔵室で眠らせたら実にこれがまったりと旨い。
全てのにごり酒が旨くなるかと申せは答えは否。そこが何とも面白いのですが、蔵の個性の違いと言ってしまうのもこりゃ暴力的。ただ旨いと感じるのは、個々人の感性一つ。製造年月日のみでハズレ!と思わないお酒との付き合いも旨酒に出逢える経験値を増やしていく1つかもね。」
と言う理由なようです。なるほど。
で、私なりにも気になって調べてみました。結論としてにごり酒も条件次第では熟成が楽しめる場合があるとの事保存環境が衛生管理がとても重要。温度管理をしっかりしていないと風味が大きく変わってしまうリスクもあるそうです。
今年も昨年度の令和5年ものをいただきました。
昨年は能登半島地震で店内滅茶苦茶になりセラーの奥に鎮座していたせいもあるのか特に美味しくなっていてビックリでした。お預かりしていたお客様にもそのままお渡ししてこれまた大変喜ばれました。今度は二年熟成させてみようかと密かに企んでいます(笑)
保存環境や衛生管理に気を付けてやってみます。とにかくマダムの言う通り製造年月日を見て先入観を抱くのではなく、「このお酒はどれくらい熟成に向くの?」「何年くらい置けるの?」など疑問があれば直接聞いてくださると助かります(*^^*)

菊姫にごり酒
お酒の世界は奥深いです。
勉強しながら自分の口で感じながら(つまり吞みながら(笑))学んで、お客様に学んだことを実体験したことを伝えていこうと思います(*^^*)
それではまた~

能登は七尾の西田酒店スタッフおけいです(^^)v
おけいは、ワインをこよなく愛し、美味しいものには目がありません。
当店店長のユニークなマダム櫻子(利き酒師&ソムリエ)との二人三脚で能登の地酒とワインのコラボを紹介していきたいと思います。よろしくお願いします(_ _)