先日、年配の男性の方が来られてのどごし(キリンビール)350mlを1ケース買われました。見た感じ当店の会員ではなさそうなので普通にそのまま現金で支払われおつりとレシートを渡しましたが七尾スタンプ(一定の枚数を集めると500円分の買い物ができる 市の商工会議所に本部がある)集めてますかと聞くと(意外にも)集めてますと言われたのでスタンプも渡しました。そしてそれをお客様の車まで運ぶのですが、ナンバープレートを見た途端びっくりしました。所沢ナンバーだったのです。いやまてよ本当に所沢から来られたのか?場合によっては長年、所沢在住の方が七尾に帰ってくることもある。そして意を決して聞いてみました。はい、そうです。安房峠を越えて来ましたと、ぼくがここから500㎞も離れていますよね。と言うと、はいでもそんなに遠くは感じませんでしたと。いやはや恐れ入りました。ぼくがここから金沢へ行くのもやっとなのにと言うと笑われました。

いやそれにしても謎が。所沢から当店にしか置いてないものや当店がおすすめするものではなくなぜ、のどごしという全国どこにでも流通している商品を買われたのでしょう。そして七尾スタンプ、一体何するんでしょう(笑)

さて、ぼくも先週の月曜日に所要で高岡まで行きました。12時ごろ出発しました。
 
自宅から車で5~6分のところに高速道路のインターがあることが今でも不思議なんですが何か所からトンネルを通過しました(七尾 小栗 麻生までは覚えているんですが)。
七尾から氷見までは車で約30分(ぼくの運転では)。いや実際はその前に氷見北がありましたが、そこから高岡北まではかなり近いのが意外でした。そしてその後に高岡になりますが10分くらいで着くんじゃないでしょうか。
そこからイオンモール高岡を目指しますが、訪れたのはもう5~6年前。すっかり変わってしまっているのにナビも見ず、地図も印刷せず。これが甘かった。左手にマックの見える広い道路が印象的ですが、久しぶりに来るとその広さと分岐点の多さに威圧感を感じ、不安を感じながら進みました。そしてやがて高架橋からイオンの建物のロゴマークが見えるのですが、付近は工業地帯、おまけに道路にはレールがついていて路面電車も走っている。なんかおかしい。で、ようやくその入り口にたどり着くんですが、建物の規模はかなり小さく古びていて即座に違うと思いました。これはイオン高岡でした。結果、30分ほどで着く予定が1時間後になりました。トイレにも行きたいのに。しかし不思議なことにイオンモールへの案内板がない。ただなんとなく新高岡駅への案内板を目にすることはあったのでそれに従い進みました。そしたら駅の裏にありました。東館から入りました。用を足した後、2FのHMV(CDレコードショップ)でクラシックコーナーを探しましたがあるのはJPOPとKPOPとジャニーズのみ。POP強いです。2~3分で店を出て向かい側の開進堂楽器店でオケのスコアを探しますがあるのはピアノ譜とピアノばかり。こちらも2~3分で出て、あきらめかけたときに見えたのが喜久屋書店という大型書店。いくらなんでもこんなところにと半信半疑で中に入りますが。その書籍の数とジャンルの多さに驚きました。さながら大型図書館のようでした。そして芸術コーナーに足を踏み入れると、ありました。オケのスコアがしかもご丁寧にA~Zまで並べられている。その中からプロコフィエフのキージェ中尉組曲とスキタイ組曲を買いました(レスピーギの作品もありましたが予算が尽きたのでまた今度です)。

そしてレジで精算を済ませた後、感激のあまりそれにしても楽器店にないものがここにあるなんてすごいですね。と言ったら。そうなんですか、という返事でした。

改めて地図を見てみると、当店から高岡までは近いですね。
進むべき道はない。だが進まなければならない。ふと、アンドレイ・タルコフスキーの道という作品を思い出しました。でも音楽は聴いたことがありません。ていうかどうでもいいですね。