2003年のジャンシス・ロビンソンの予測と実情そしてこれから(2014-4-30)

マダム櫻子のワイン教室(2014-4-30)西田酒店スタッフnorisukeこと西田です。
マダム櫻子のワイン教室4月は28名の皆さんとともに楽しみました。

テーマは
2003年のジャンシス・ロビンソンの予測と実情そしてこれから

テイスティングワインはスペインとを中心に8種類

 

まずは学んだことをまとめて見ました。

ジャンシス・ロビンソン(1950~   )プロフィールを簡単に紹介いたしますとイギリスの女性ワイン愛好家で一時期ジャーナリストを目指したりしましたが夫の影響でワインに興味を示しマスター・オブ・ワイン(略:MW)の称号を受賞されました。

この称号とにかくすごいのです。この称号を持っている方は世界では300人しかいないそうです。

また我が国とも交流が深く近年、山梨県を訪問されました。30~40年ワイン業界に携わったことを話されたようです。

尊敬する人物はヒュー・ジョンソン(1939~   )さんだとか。イギリスのワイン評論家です。

彼女は2003年に来日され、これからの嗜好はカベルネ・ソーヴィニョン中心のフルボディタイプの赤ワインから繊細でエレガントなタイプの赤ワインに変化するであろうということを予測しています。

事実1997年にはCNNニュースでフレンチ・パラドックス(肉料理を好む国なのに心臓病にかかる人の発生率が少ないという説)が報じられ、赤ワインの消費量が増えたそうです。またそのタンニンに含まれている渋味が心臓病の発生率を抑えるということを信じて疑わない人が多いせいなのかフルボディタイプの赤ワインに人気が集まりました。

そして翌年アメリカ映画「Sideways」が公開されました。この映画がきっかけでフルボディからアルコール度数の低い繊細な赤が好まれるようになりました。

ちなみにロケ地はカリフォルニア州ナパ・ヴァレーです。ていうかおみごと!予測通りですね。

また近年はインターネットの登場により

ロバート・パーカー(1947~   )をはじめとするワイン評論家の点数やランキング形式の「今飲むワインはこれだ!!」の意見よりネットでの個人消費者の意見が流行を作る時代に入ってきました。

そしてABC現象です。ABC現象はまだ馴染みのない用語だと思いますが
Anything But Cabernet Sauvignon Chardonnay

(エニシング バット カベルネソーヴィニョン シャルドネ)の略です。つまりカベルネとシャルドネの他なのでカベルネとシャルドネはもうたくさんという意味です。ですから今回のテイスティングワインにはカベルネ・ソーヴィニョンとシャルドネは一切登場しません。

以上なかなか面白いテーマに基づくワイン教室でした。

ティスティングも盛り上がりました。

マダム櫻子のワイン教室 テイスティングワイン左から
◎ヴァイザー ブルグンダー
◎シャトー・メルシャン 甲州きいろ香 2012
◎ソーヴィニョン ド トゥーレーヌ 2012・
◎岩の原ワイン マスカット・ベーリーA 2010
◎シャトー デ ジャック ムーラン ア ヴァン 2010
◎モニカ ディ サルディーニャ 2012
◎シャトー ド ボーヌ ヴィラージュ 2001
◎シャトー ラ ポワント 1998