初しぼり

今回は商品の紹介です。

今年は先週気温が急激に上がり、4月上旬を思わせましたが2~3日ほど前からまた気温が急激に下がり冬に逆戻りしているようです。でも本日は春分の日ですね。季節は確実に春を迎えようとしております。

さて、その商品ですが初しぼりという日本酒です。どんなお酒かと言いますと秋に穫れた新米を寒い冬に仕込み、今年一番のしぼりたてを生のまま瓶詰したものです。

ちなみに百万石乃白という酒米が使用されているものは左から常きげん(鹿野酒造株式会社)竹葉(数馬酒造株式会社)天狗舞(株式会社車多酒造)池月(鳥屋酒造株式会社)の4点です。百万石乃白はここ2~3年前から注目されている酒米ですが、石川県工業試験場で苦節11年の歳月をかけて開発された心白(しんぱく)の小さい大吟醸向けの品種です。

酒米あるいは米の図解を見たことのある方はお分かりかもしれませんが、心白のまわりをタンパク質が覆っています。そのタンパク質はえぐみというか雑味を持っているので吟醸や大吟醸などのお酒を造るためにはとにかく表面を削らなければならないのですが、他の品種は心白の大きいものが多いそうです。この欠点はつまり大きいぶんだけ削るときに心白に触れるおそれがあり、割れる場合もあるのですが、百万石乃白は小さいので割れる心配もなく表面をたくさん削れる。だから大吟醸向けなのです。

ピンクのアンダーラインが当店にあるお酒ですが、お値段は税込¥888~¥1320、平均すると¥1100ですね。すべて300mlしかないですがチビチビと味わっていただければいいかもしれません。

それにしても初しぼり、今年初のしぼりたてというのは縁起がいいですね。